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稲城大橋動物病院長ブログ|稲城大橋動物病院

風邪??

暦の上では立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きます。

人の方ではインフルエンザが猛威を振るっているようです。予防対策として、私を含め病院スタッフもマスク姿で対応させていただくことがありますので、ご了承ください。

さて、最近動物−とくにワンコさんの飼い主さんが、
「風邪ですかねぇ?」
と診察を受けに来られることが見受けられます。
症状を伺うと、お腹がゆるい、食欲がちょっとない、いつもの元気がない、などなど。。。

実際診察を受けられた方にはお話ししていますが、
「風邪」
という病気はありません!!

風邪=風邪症候群、と言われるように、主な症状をひっくるめて「風邪」と呼んでるに過ぎません。
医学的に正しく表現するなら、
「〇〇ウイルス感染症による上気道炎」または「××ウイルス感染症による胃腸炎」
といったところでしょうか。

いずれにしてもほとんどはウイルス感染によるものなので、根本的な治療法がありません。
程度によりますが、症状の緩和のためにお薬をつかったり、十分な休息をとるようにしていただくようお話しします。
また、あまりに症状が続いたり体重減少があるようならもっと重い病気の可能性もあるので、必要に応じて詳しい検査をお勧めしています。


この時期、特に気をつけていただきたいのは、
「温度管理」
です。
室内で飼われている動物がほとんどだと思いますが、一日を通してなるべく温度変化がないように室温を調整してあげてください。
以前もブログに書いたことがあると思いますが、エアコンの温度設定はあまりあてになりません。
こんな感じのメモリ機能付き温度計を動物が普段過ごす場所の高さに設置して管理してあげてください。

極端な例ですが、昼間は25度ぐらいに暖かくても夜は15度近くに下がるお部屋より、一日通して15度のままのお部屋の方が動物にとっては快適なはずです。
24時間の気温差が5度以内になるような温度管理をして上げてください。

ちなみに、当院の入院スペースは20度前後を維持するように管理しています。

犬の臼歯破折

久々の症例紹介です。今回は写真たっぷりです。

ある日、目の下がぷくっと腫れてきたと来院したワンコ。
DSCF8575m.jpg


こういう所が腫れてしまう代表的なものは歯が原因によるものです。
口の中を検査するとやはり、疑わしいところが見つかりました。


後日、麻酔をかけての処置となりました。
DSCF8578m.jpg
他の歯は綺麗なのに上顎第4前臼歯(裂肉歯(れつにくし)とも呼ばれます)にびっしりと歯石がつき、歯肉も真っ赤に炎症を起こしています。


歯石を除去すると・・・
DSCF8580m.jpg
器具で指しているところが、「露髄(ろずい)」した部分。

露髄」とは、
歯の中にある「歯髄」と言われる神経・血管・リンパが通る部分で本来は露出してはいけないところが、歯が折れてしまったことで露出した状態。
露髄した歯は細菌感染を起こしやすくなり、歯の根元部分まで菌が侵入してしまうといわゆる「歯槽膿漏」と同じような状態になってしまいます。


この子は小さい時から硬いものをかじるのが好きで、ペットボトルの蓋などをかじっていたそうです。
上の写真で矢印で囲んでいるうっすらと線が入っているように見えているのが、歯が折れてしまった境目です。「平板破折(へいばんはせつ)」といって、歯が縦割れを起こした状態です。


反対側の正常な歯と比べるとよくわかります。
DSCF8591m.jpg


さて、この問題の歯、根っこが3本あるためそのままでは抜くことができません。根っこにあわせて歯を3分割して一つづつ抜きます。
DSCF8583m.jpg

抜き終わったのがこちら。
DSCF8585m.jpg

3つの穴がお分かりいただけると思います。
この後、穴の周りの骨(歯槽骨(しそうこつ):歯を支えている顎の骨)を尖った部分がないように削り、歯肉を少し剥がして穴をふさぐために縫い合わせます。


縫い終わったところ。
DSCF8592m.jpg


数日後の再診時、腫れもなく縫合した部分にも問題ありませんでした。
腫れた部分は切開したためすこし傷跡が残っています。
DSCF8635m.jpg


犬の歯はもともと、獲物を捕らえて皮や肉を切り裂くための歯しか持っていません。
人の臼歯のように硬いものを噛み砕くことは本来できない構造になっています。
そのような歯で硬いものをかじり続けると「刃こぼれ」を起こしてしまいます。
これが今回起きた、「平板破折」です。

ペットショップで売られているヒヅメや固いガム製品などは破折の危険性が高くおすすめできません。
また、ケージをかじるくせのある子や固いおもちゃなども危険性があります。

万一、歯が欠けているのを見つけたら、早めに診察を受けることをお勧めします。

治療には抜歯と、歯内療法とよばれる歯を温存する方法があります。
「抜歯」というとよく、
「歯を抜いても食事は食べられますか?」
と質問されますが、先程も書いたように犬は本来噛み砕いて食べるのではなく、飲み込んでしまいます。
ですので余程のことがない限り抜歯をしても食事には影響はありません。

歯内療法に関しては、当院では行えませんので専門医を受診していただく必要がありますが、犬の場合、人のように噛み砕くために臼歯を使うことがないため、そこまでして歯を残すことに現実的にはあまりメリットが有るとは思いません。
また歯内療法が可能なケースは、破折の発見が早く、破折部が歯冠に限局している場合で、さらに治療後も定期的な経過観察が必要になります。

振込んできました

先日のブログで書かせていただいた募金を本日振込みました。

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振込手数料を少しでも節約するため、まずは私の銀行口座に入金して、36,000円あまり頂いた募金にわずかですがポケットマネーを足してきりよく40,000円に。

振込先は以前ブログで紹介させていただいた仙台のブリーダーさんたちが活動されてるところにさせて頂きました。

引き続き、微力ながら募金活動を続けていきますのでよろしくお願いします。

新年一本目

今年最初のブログは、ご報告です。

3月の震災以後続けてきた被災地への募金を集計しました。
6月から12月一杯までの約7ヶ月間にお寄せいただいた総額は、

35,896円
でした。
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僅かなのかもしれませんが、少しでも被災地で活動されている方々や動物たちのために使ってもらえればと思います。
近日中に振り込んでまいります。

今年も受付けに募金用のガラス瓶を置かせて頂きますので、引き続きご協力をお願いいたします。

クリスマス恒例の・・・

今年も病院花壇のもみの木に飾り付けをしました。
飾り付け担当は娘と妻です。
DSC_1138mmm.jpg

すっかり職人気分で黙々と飾り付けしてます。
脚立から落ちやしないかとちょっとドキドキしますが、平気みたいです。

昨年は電球タイプのライトを使用しましたが今年は節電ということもありLEDタイプの青いライトです。
日没から8時間程度点灯していますので、通りがかりにでもお楽しみください。