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稲城大橋動物病院長ブログ|稲城大橋動物病院

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2010年4月アーカイブ

昨夜のセミナー

昨夜、火曜の夜に毎月開かれている眼科症例カンファレンスに3ヶ月ぶりに参加してきました。
当院休診日の夜ということで、参加しやすい数少ないセミナーです。しかも私の好きな眼科学。
このセミナーの特徴はなんといっても実際の症例を治療経過を追って紹介しながら、問題点や反省点までを含めて講演をしていただけるところです。

昨夜は、
「猫の角膜黒色壊死症」
「ダックスフントの網膜疾患」

についてでした。

特に角膜黒色壊死症については、非常に興味深いデータが示されました。
これまで、猫の角膜黒色壊死症はヘルペスウイルス−1が関与している、というのが一般的な考え方でしたが、近年PCRと呼ばれる遺伝子診断法を利用しての診断ができるようになりました。
PCR検査により、角膜黒色壊死症にかかっていてもヘルペスウイルスが検出される割合が非常に少ないことがわかってきました。

もちろん、ヘルペスウイルスというのは、人でも潜伏感染といって普段は神経節などに潜んでいるため、検出されない≠ウイルスがいない、と単純に考えることができるわけではないのですが、抗ウイルス治療を行わなくてもこの疾患の改善が図れるということは非常に明るい材料です。

一般的に、ウイルスを直接退治するというのは非常に困難です。
例えば、人が風邪を引いたとき、簡単に風邪の原因ウイルスを退治することができるなら苦労はしません。抗生物質は細菌感染に効果を示す薬ですので、とうぜんウイルスには無効です。

眼の話に戻ると、ウイルスが関与しているかもしれない角膜黒色壊死症でも、直接原因に対して治療することがなくても、病気が起きているところの環境を整えてあげるとなおる確率が高くなるということでした。

猫の角膜・結膜炎は非常に多く、また治療が難しい疾患でもあるので、今後の治療に生かしていきます。

ニューユニフォーム到着

約1ヶ月前に注文していた新しいユニフォームが今朝届きました。

uniform3_m.jpg

胸に当院のロゴマークを入れてオーダーしました。

開院当初は俗に「ケーシー」と呼ばれる立て襟の白衣を着ていましたが、カチッとしているため何となく動きにくく、汚れて洗濯しても乾きにくかったりして、いつしか自分は「スクラブ」と言われる術医下着を着用するようになりました。

人間のお医者さんと違い、動物を抱きかかえたり素早く動かなければいけない場面もあるので、長い白衣やましてネクタイ姿での診察なんかはとても私にはできません。
今回、新しいユニフォームを検討する際、いっそポロシャツにでもしようかと考えたくらいです。
スタッフの服装がバラバラなのもちょっと・・・と考えて、みんなで相談して今回のタイプに決めました。
落ち着いた感じのピンクが看護師用で、ネイビーが獣医師用です。

新しいユニフォームで心機一転?、よりよい診察を心がけていきます!

1週間ぶりの日記

1週間ぶりのブログ更新です。

4月も後半に入りましたが、暑くなったり寒くなったり(この前は雪まで降って!)今年の春はちょっとおかしいですね。
お天気も崩れがちのため、稲城市の狂犬病集合注射が中止になったようです。
そのためか、普段は狂犬病は公園ですまされていた方も病院に注射を打ちにこられます。
なかには数年ぶりに来院してくれた子もいたりして。
病院にあまり来ないのは元気な証拠?でしょうね。(予防注射はうってくださいね〜!)

そんな感じで外来は健康な子達の来院で忙しい時期ですが、今日からは猫ちゃんが2匹入院して、昨日から入院している子と併せて当院の入院室は猫がずらっと並びました。
(大将からうちの猫達までいれると 6匹)

黄疸のひどい子、糖尿病が見つかった子、甲状腺機能亢進症の治療を続けている高齢三毛ちゃんと様々です。

看護師がいない夜間は、妻と二人で管理・処置にあたります。
獣医師としての仕事で疲れるのは本望なので,多少睡眠が取れなくても元気です。
(年末の経理事務で疲れるのは嫌いです・・・)

"大将"

taisho.jpg

この子の名前が、"大将"です。

今年の1月に交通事故に会い、道路沿いで倒れているところをスクーターで通りかかった人に保護され、うちに担ぎ込まれました。
当初は全く抵抗などできないほどの危険な状態でしたが、治療と本猫の気力の甲斐もあり一命を取り留めました。(※当然ながら、保護された方からも一部治療費を負担していただいています。)
しばらくの間は眼が揺れるように回っていましたがそれも徐々になくなり、今ではほぼ普通の猫と同じような状態まで回復することができました。

実は何度か放流の計画を立て、病院裏のドッグランに放してみましたが、とても怖がって固まってしまいました。また、今年はなかなか暖かくならないので未だタイミングを計りかねています。

今日の写真は直前までリラックスして寝ていたところを撮ろうとして気づかれてしまった一枚です。

既に3ヶ月も居候状態で、しっかりご飯は食べる(最近は催促するように鳴きます)くせに、全然なつきません。(涙)

威嚇はしてくるもののそれほど攻撃的ではないのでお世話はできるのですが、これまでに私と看護師1名が負傷させられています。

もう少し心を開いてくれたらいいんですが・・・。

病院にいれば寒さもしのげるし食べ物には困りませんが、もともとが外で自由に暮らしていた猫なので本来の自由なところに戻してやるのがいいんではないかと思案中です。

夜のセミナー参加

昨夜は診察終了後、日本動物高度医療センターでのセミナーに出席してきました。
車だと混んでなければ30分あまりで到着できるのですが、今までは午後8時からの開始だったため参加するのは無理でした。

ところが、参加者アップを図るため?今回から9時開始になったので、無料ということもあり、なんといっても講師が獣医腫瘍外科の世界では知らない人はいないK先生なので楽しみにしていました。

セミナーはカンファレンス式で参加者の先生たちが持ち寄った症例を検討していきます。
カンファレンスの良さは自分が経験したことのない症例を"疑似体験"できるところです。
手術まではできないにしても、将来同じような症例に遭遇したときの対応に大きな差がでます。

1時間半ほどの短いセミナーですが、膀胱腫瘍、口腔内腫瘍の症例を学ぶことができました。
次回も9時開催とのことなので楽しみです。

もうすぐ満開

この前の週末は絶好のお花見日和だったようですが、こちらの花ももうすぐ満開です。

何の花だかご存知ですか?
pear.jpg

病院のある稲城市は知る人ぞ知る、梨の産地です。
当院の裏も一面の梨畑。そもそも病院の場所も元々は梨畑でした。
梨の花も桜に似たような白い小さい花をたくさん咲かせます。


力作?!

us_mat1.JPG

なんだかわかりますか?
上の猫ではなく、下の黒っぽいクッション・・・。

同業者さんや、こういう検査を受けたことがある方なら「あ~」と思うかも知れません。
実はこれは、
腹部超音波検査用クッションマット」です。
これまでもあるにはあったのですが、レントゲン検査と併用で形状がちょっと超音波検査には不向きでした。

で、何が力作かというと、手作りです。

これの元になるような製品があるのですが、購入すると結構なお値段がします。
ぱっと見てこんな簡単なものなんだから作れるんじゃないか、と妻に相談しちょっと前に材料をユザワヤで購入してきました。

ミシンを使って3方は簡単にできましたが、真ん中のステッチを入れるのと最後の1辺の手縫いがちょっとだけ大変でした。合皮素材のためステッチを入れるときはうまく生地が進んでいかなかったり、なかに発砲素材を入れてちょっと油断するとそれが飛び出てきたり・・・。

多少荒い部分もありますが、
構想半年、制作3時間、で堂々完成。

こうやってつかいます。
us_mat2.JPG

これで検査中も気持ちよくおなかを見せてくれる?かな??