今年の定期セミナー

今月から11月まで、毎月最終月曜日にセミナーに出席します。
そのため、セミナー開催日は午後の診察が6時までとなります。
1回目の26日は、6時前後に何件かの患者さんが集中したため、ご迷惑をおかけしました。
幸い、みなさんの診察を終えさせていただくことが出来ました。
さて、今回のセミナーは、
「臨床獣医師が知っておくべき癌の検査法・診断学」
という内容です。
私たち”臨床獣医師”は、癌などの最終的な診断は組織や細胞を病理医といわれる専門医に見てもらうことが多いのですが、その病理医の先生たちとしっかりディスカッションするための知識を持たなければなりません。
私達は実際に動物を見ているわけですが、病理医の先生たちは私達が提出した細胞標本や組織標本のみから診断をするため、どうしても臨床的な印象と病理診断に乖離(かいり)というものが起こる事があります。
そのときに最低限の知識を臨床医が持っていることでディスカッションの質が向上し、しっかりとした診断へ導けることができます。最終的にそれが飼い主さんと動物たちのためになると考えます。
また、病理的な分類法や予後(その病気のその後の経過)に関する情報も日々更新されていきますので、専門医の先生たちからそういう情報を得ることも出来ます。
5ヶ月間、月に一度とはいえ、診察時間を短縮するためご迷惑をおかけする事になりますが、どうぞご理解下さい。その分、しっかり勉強してきます!